2007 Fiscal Year Annual Research Report
樹木の生活形、更新特性と樹冠における受光量の幅の関係
Project/Area Number |
19658061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田代 直明 Kyushu University, 農学研究院, 助教 (40274526)
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Keywords | 樹冠 / 可塑性 / 光環境 / 生活形 / 更新 |
Research Abstract |
様々な状況下に生育する樹木個体について、樹冠における葉の受光量の幅を計測することで、その個体の光環境変化に対する可塑的反応を定量化し、樹種が持つ光利用戦略を明かにすることが本研究の目的である。生育地や繁殖サイズおよび更新特性の異なる樹種ごとに、個体が生育する光環境と個体サイズが異なった場合の反応を見るため、本研究では、九州大学北海道演習林、福岡演習林、宮崎演習林における数種の高木種個体の林床個体から林冠個体までについて、樹冠内の葉における光環境と葉の生理的特徴を調査する、このうち、本年度は下記の作業を行った。 登攀用具の整備と登攀技術の習得 高木の林冠にアクセスするための登攀用具を整備し、各種の登攀技術について習得しつつ検討を行った。本研究において必要なサイズの枝へのアクセスについて、見通しを立てることができた。 調査個体の選定と計測 北海道演習林、宮崎演習林の固定試験地などにおいて、調査対象個体を選定し、サイズを計測した。また一部の個体については、開花結実の有無を観察した。 登攀用ロープ設置準備 樹冠内の光環境計測と葉の採集のために樹冠への登攀を行う必要がある個体について、調査時に登攀用ロープを迅速に設置するためのスローラインを掛けた。 光環境計測方法に関する予備試験 光量子センサ、天空写真、感光フィルムそれぞれについて、樹冠での使用可能な光量範囲を明らかにするために、ダイナミックレンジを探索する試験を行った。 本年度予定していた実際の光量計測と試料採取は、林冠登攀のための環境整備に時間がかかり、行えなかったが、これについては本年度で見通しがたったため、次年度で実施する予定である。
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