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2007 Fiscal Year Annual Research Report

樹木の耐風性獲得メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 19658063
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

後藤 義明  Forestry and Forest Products Research Institute, 気象環境研究領域, チーム長 (20353683)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 覚  独立行政法人森林総合研究所, 気象環境研究領域, 主任研究員 (50353735)
吉武 孝  独立行政法人森林総合研究所, 企画部, 主任研究員 (00353912)
Keywords耐風性 / 風衝地 / 偏形樹 / 圃場実験 / カラマツ
Research Abstract

本研究は、風衝地に見られる樹木の偏形を耐風性の獲得と位置づけ、偏形をもたらす風条件と偏形が生じる過程を定量的に明らかにすることを目的としている。初年度である本年度は、風衡地において偏形樹の種や形態を調査するとともに、人工的に風衝地を再現するため、送風機によって苗木に風を当て、形熊や成長量の変化をみる圃場実験を開始した。
風衝地にみられる偏形樹の成立条件・形成過程を調べるため、富士山、奥日光、阿武隈山地等で現地調査を行うとともに、森林総合研究所苗畑において人工的に風衝樹を作る圃場実験を開始した。富士山や奥日光での調査の結果、カラマツに多くの偏形樹がみられた。偏形樹には風上側の枝が枯れて風下側だけが残ることにより形成されたものや、風上側の枝が付け根から風下側に曲がって伸びることによって形成されたと考えられるものがあった。いずれの場合も主幹は直立していた。圃場実験では同心円状に植栽した苗木に回転式の送風機で送風を継続して行うという方法を採用した。試料には風衝地の現地調査で偏形樹が観察されたカラマツの苗木を用いた。本年度は予備実験として6月下旬から9月上旬までの約2ケ月間実験を行った。実験後に苗木から枝、葉、根を風上側と風下側に分けて採取し、その現存量を測定した。その結果、2ケ月程度の期間では風上側と風下側で現存量に大きな違いがみられなかった。根元直径と軸長め成長量は、風が強く当たる場所に植栽した苗木で小さくなる傾向がみられた。
これまでこうした実験が行われた例がなかったため、本年度は実験装置の製作から検討する必要があった。圃場実験では、送風機を回転台に載せ、送風機ごと常時回転させて苗本に風を当てる万法を採用した。これにより、より多くの苗木に風を当てることが可能となり、サンプル数を増やすことができた。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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