2007 Fiscal Year Annual Research Report
チロシンポスファターゼによるプロテアソーム活性制御を介した情報伝達調節機構の解明
Project/Area Number |
19658130
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
青木 直人 Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (40242846)
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Keywords | チロシン脱リン酸化 / TC-PTP / PTP / プロテアソーム |
Research Abstract |
TC-PTPと26Sプロテアソーム細胞内局在解析 選択的スプライシングに起因するTC-PTPの2つのアイソフォーム,TC45とTC48をGFPとの融合タンパク質としてHEK293で発現させた。一方,プロテアソームサブユニットとの一つ,CPα/βを特異抗体を用いて検出した。いずれのアイソフォームもプロテアソームとの共局在が観察され,pull-dowアッセイ法での結果とほぼ矛盾しない共局在パターンを示した。 TC-PTPと26Sプロテアソームとの結合様式の解明 既に構築しているTC45およびTC48とGSTとの融合タンパク質発現ベクターをベースにして,TC-PTPの触媒領域(N末端),非触媒領域(C末端)を欠く変異体を作成し,HEK293にトランスフェクトした。グルタチオンセファロースビーズを用いてpull-downし,沈降物をSDS-PAGEで分画後,26Sプロテアソームの構成サブユニットに対する特異抗体を用いたウエスタンブロット法により調べたところ,酵素領域を欠く変異体,およびC末端の核あるいは小胞体局在シグナルを欠く変異体は26Sプロテアソームと結合しなぐなることが新たに明らかとなった。また細胞をヂロシン脱リン酸化酵素阻害剤バナジン酸で処理するとTC-PTPと26Sプロテアソームとの結合が阻害されたが,26Sプロテアソームのチロシンリン酸化が亢進する結果は得られなかった。結合様式にっいては今後さらに詳細な解析が必要である。
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