2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659032
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿部 高明 Tohoku University, 病院, 講師 (80292209)
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Keywords | 薬物代謝学 / 生体内解析 |
Research Abstract |
腎臓に特異的に目的遺伝子を発現させて生体内での本来の機能を直接検討する試みは今までなされていなかった。また遺伝子改変動物は生まれる前から遺伝子の欠損、あるいは過剰発現が起きているため二次的な生理現象を引き起こすため表現型が本来の機能を示しているかどうか不明なことも多い。そこで本研究では時間的、空間的に特定の遺伝子を特定の部位に誘導可能条件で発現させ生体内で機能を直接検討できるシステムの開発に着手した。 1,我々は近位尿細管特異的に発現しているグルコーストランスポーターsglt2のプロモーター遺伝子領域と近位尿細管特異的にCre蛋白を発現するSglt2-Creマウスをフランスのグループより入手した。 2,このマウスをGFP蛋白を発現する事が可能なROSA26-tTA-GFP-loxPマウスと交配した。 3,生まれた仔の尾よりDNAを抽出しSglt2-CreならびにROSA26の両方がゲノムに組み込まれている個体を選別した。 4,選別されたレポーターマウスの腎臓をスライス、蛍光実体顕微鏡でGFPの発現を観察し、確かにGFPが近位尿細管のみに発現している事を確認した。 5,さらに近位尿細管にrtTA並びにEGFPがRNAレベル、蛋白レベルでも発現していることを確認した。 6,腎皮質を切り出しコラゲナーゼ処理した後にFACSセルソーターでGFPを発現している細胞のみを選別し、シャーレに巻くことで近位尿細管細胞の細胞培養を行い生物活性を調べた。 本研究より使用したプロモーターが臓器特異的発現に有効であることを確認した。
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[Journal Article] Expression of Organic Cation Transporter SLC22A16 in Human Epithelial Ovarian Cancer: A Possible Role of the Adriamycin Importer.2007
Author(s)
Ota K., Ito K., Akahira JI, , Sato N., Onogawa T., Moriya T., Unno M., Abe T Niikura H., Takano T., Yaegashi N
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Journal Title
Int J Gynecol Pathoi. 26
Pages: 334-340
Peer Reviewed
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