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2007 Fiscal Year Annual Research Report

発生工学的手法を用いた固型臓器再生の試み

Research Project

Project/Area Number 19659066
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

中内 啓光  The University of Tokyo, 医科学研究所, 教授 (40175485)

Keywords臓器再生 / blastcyst complementation / ES cells / 賢臓 / Sall 1
Research Abstract

過排卵を誘発した雌のSall1+/-マウスを同雄マウスと交配させ、3.5日目に子宮を灌流して胚盤胞を採取した。得られた胚盤胞にβ-アクチンプロモーター下でDS-redを発現するES細胞、10-15個をマイクロマニピュレーターで注入後、精管結紮マウスと交尾後2.5日後の偽妊娠マウスの子宮に移植した。満期帝王切開により胎児を取り出し、腎臓の有無、形態、genotypeなどを解析した。予想されたように+/+および+/-マウスはそれぞれGFP陰性、GFP陽性の腎臓を持っていた。一方でSa111-/-マウスはDs-Red陽性ES細胞由来の細胞よりなる全く正常な外見の腎臓を持っていた。組織レベルの解析から、糸球体および尿細管も正常な構造を持っており、しかもほぼ全ての細胞がドナーES細胞由来であった。また、膀胱は尿で満ちていて糸球体内にもurinary spaceが存在すること等から腎臓が機能して尿を産生していることも推察された。これらの結果は腎の発生が遺伝的に障害されているような個体においてはドナーES細胞由来の細胞が腎を形成できるようなニッチが存在していることを示すものであり、in vivoにおける臓器形成機構の解析や実質臓器の再生に向けた方法論を提供することが期待できる結果が得られた。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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