2009 Fiscal Year Annual Research Report
疾患発症機構の迅速再現系の構築に向けたヒト体細胞遺伝子組み換え法の開発と創薬展開
Project/Area Number |
19659075
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
醍醐 弥太郎 The University of Tokyo, 医科学研究所, 准教授 (30345029)
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Keywords | 遺伝子組み換え / 発癌機構 |
Research Abstract |
本年度はこれまでの研究成果を踏まえ、癌細胞株および癌組織で高頻度に発現上昇する遺伝子として同定した複数個の癌特異的な治療標的候補分子(標的分子)の機能解析を進め、創薬スクリーニングモデル構築に向けた基盤アッセイ系の基礎検討を以下の項目を中心に進めた。 (1)各標的分子をコードする遺伝子を導入した細胞を用いて細胞表現型を観察し、各種発現情報解析による標的分子の下流・関連遺伝子の探索を行った。 (2)HJURP、WDHD1の各分子の組み換え細胞の抽出蛋白を免疫沈降法と質量分析法を併用して解析し、標的分子における癌化に関わる蛋白修飾変動や標的分子と相互作用する蛋白群を同定した。 (3)各種標識された標的分子を発現する細胞株を用いて、標的分子の動態(発現と細胞内局在の変化)およびそれが及ぼす細胞形態変化を観察した。 (4)各標的分子の発現細胞をマウスに移植して、同定した分子経路がin vivoの系で成立するかを確認した。 以上により、新規薬用化合物等のhigh throughput screening系構築に必要な標的分子機能の迅速・高感度検出系の構築を実施した。
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