2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659080
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
谷口 寿章 The University of Tokushima, 疾患酵素学研究センター, 教授 (10257636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 博昭 広島県立大学, 生命環境学部, 教授 (40252811)
藤原 和子 徳島大学, 疾患酵素学研究センター, 准教授 (20108880)
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Keywords | 蛋白質 / バイオテクノロジー / プロテオーム / 分析科学 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
本研究においては、数多い細胞増殖因子受容体のなかで、がん化との直接の結びつきが明らかにされている上皮細胞増殖因子(EGF)に対する薬剤感受性をタンパク質レベル、タンパク質リン酸化レベルで解析するプロテインチップシ:ステムの開発を目的とする。薬剤に対する感受性の異なる肺がん細胞におけるEGF受容体下流シグナルの相違を下流タンパク質の発現量と特異的リン酸化の変動の両方をタンパク質レベルで解析することで、ゲフィチニブ感受性をシグナル伝達系の相違として捉えるシステムを構築することを目指す。本年度においては、EGF受容体下流タンパク質のプロテオミクスにより新たに同定した新規タンパク質の機能解析とEGF刺激によるリン酸化部位及びそれに伴うユビキチン化部位の解析、タンパク質に対する抗体、部位特異的抗リン酸化抗体の作成などを行った。生理機能に関しては、既に明らかにした2種類の新規タンパク質に加えて、2つのPHドメインを持つ新規タンパク質の生理機能解析を行い、それがRNA顆粒に関係することを明らかにした(Sano他、BBA-Mol.Cell Res.印刷中)。また、別の新規タンパク質Ymerのチロシンリン酸化部位に対する部位特異的リン酸化抗体を作成し、リン酸化による細胞内局在の変化を解析した。一方、他の新規タンパク質10種類に関してチロシンリン酸化部位を解析し、それらの前後の配列を含むリン酸化ペプチドを合成し、抗リン酸化抗体作成の準備を行った。また、チップ基盤の開発を結合の化学、基板の表面処理の両面で行った。
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Research Products
(8 results)