2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659096
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小野 栄夫 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (20302218)
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Keywords | 自己免疫 / Y染色体 / 性差 / 遺伝学 / 動物実験 |
Research Abstract |
平成19年度は、強直症自然発症モデルをリコンビナント系統として樹立し、さらに、当モデル疾患に対するY染色体の作用を中心に調べた。 1.MRL/lprとC3H/lprのF1から、関節腫脹を各世代の選択圧指標として、強直症自然発生モデルを樹立した(F15世代)。Y染色体はC3H系統由来であった。本マウスの強直症の発症は、F1マウスと比べて優位に若年発症し、重篤であった。 2.さらに、本モデルマウスにMRL系統由来のY染色体を導入したコンソミック系統を樹立した。Y染色体はMRL系統由来であった。本マウスにも同様に関節腫脹が認められた。 3.上記2系統マウスにおいて、関節腫脹を観察した。その結果、Y染色体の違いは、関節腫脹を指標とする発症率に影響しないことが分かった。 4.今後は、上記2系統マウスを用いて、Y染色体の病理組織学的影響を検証する予定である。 5.本モデル疾患の治療実験に用いるfibroblast growth factor(FGF)受容体の拮抗タンパクの合成に成功した(特許申請計画中)。
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