2008 Fiscal Year Annual Research Report
医療機関を対象にした医療安全文化指標の開発と有効性の検証
Project/Area Number |
19659132
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
城川 美佳 Toho University, 医学部, 助教 (10177785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 友紀 東邦大学, 医学部, 教授 (10198723)
平尾 智広 香川大学, 医学部, 准教授 (20325335)
藤田 茂 東邦大学, 医学部, 助教 (50366499)
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Keywords | リスクマネジメント / 社会医学 / 医療安全文化 / 患者参加 |
Research Abstract |
医療安全文化の醸成の程度を医療安全や医療の質の一部に位置づけ、全国の病院を対象に広く調査を実施、あるいは病院の医療の質の評価に用いている米国に赴き、各評価指標についてヒアリング調査を実施した。 The Leapfrog Group(医療施設における医療の質を評価・インターネット上に提示している)による医療の質評価では、米国NQF(National Quality Forum)が示した医療の質の概念を元に、医療安全文化に関する項目が加えられていた。 AHRQは2007年より病院を対象とした医療安全文化調査(Survey on Patient Safety Culture:SOPS)を実施し、データ収集と結果の公開を行っている。2008年には福祉施設(Nursing Home)、2009年に診療所(Medical Office)を対象とした調査票を公開し、併せてデータの収集を開始する。AHRQ SOPS調査票は、3種とも先行研究による知見のレビューと専門家パネルによる検討、およびパイロットスタディの結果に基づいて作成されていた。なお、病院対象調査については2008年12月現在25カ国が参加して国際比較が開始された。担当者との会合において、研究者らが日本調査グループとして参加することが確認された。 AHRQによる調査票の日本語版を確定し、5病院を対象に調査を実施した。調査では病院に関する基礎データを収集し、また病院の責任者および医療安全実務者を対象としたヒアリング調査を実施した。これらのデータの解析は、次年度実施する予定である。
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