2007 Fiscal Year Annual Research Report
医療情報の収集および提供時におけるプライバシー保護の指標の検討
Project/Area Number |
19659133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小山 由美 Nihon University, 薬学部, 助手 (50318458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 美和子 昭和大学, 薬学部, 教授 (00237504)
羽入 敏樹 日本大学, 短期大学部, 准教授 (70299981)
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Keywords | スピーチプライバシー / 個人情報保護法 / HIPAA法 / 情報の共有化 / 薬剤師 / 薬局 |
Research Abstract |
【目的】医療機関におけるプライバシー保護環境の向上を目指し、プライバシーの保護指標を検討する目的で、オープンな構造ゆえにプライバシーを保護し難い調剤薬局に焦点をあて、意見調査や音環境の物理計測に取り組んでいる。以下のように保護指標は薬局の機能的側面と物理的側面から検討している。 【内容・意義】 1.機能的側面・・・地域医療、予防医療など担う薬局機能の多様性と患者のニーズ双方の立場を評価した指標が泌要である。薬局の取り組みを必要とする課題、構造上の課題、医療情報共有化に係わる課題、医療のしくみに付随する課題、患者が必要とする配慮と個人の事情の係わりなどをプライバシー問題の観点として以下の調査を進めている。 (1) プライバシー保護に対する患者の意見から改善に導く要素を抽出・分類。 (2) プライバシー保護対策に関するアンケートから薬局の取り組みを調査。 (3) プライバシー問題や医療問題に積極的な医療従事者、関連団体を対象に医療情報の収集・提供・共有化に関する現状や問題点について調査。 (4) 米国HIPAA法、スピーチプライバシー、韓国における診断名コード化記入システムの調査。 2.物理的側面・・・一般に医療空間が狭小の日本では、スピーチプライバシーや視覚的プライバシーの保護は難しく、有効な物理的評価指標は存在しない。最近では仕切りや個室を設置する薬局は珍しくないが科学的な効果は不明で、医療空間の音響特性に基づいた本質的なプライバシー保護指標およびそれに基づいた検討・対策が必要である。そこで以下のように研究を進めている。 (1) レイアウト、仕切りなどの構造形態と音響面での物理的効果を検討。被験者を動員した聞こえ(BGMなどによるマスキング効果)の聴感心理実験。 (2) マスキング効果を利用したプライバシー保護ツールの評価、検討。
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Research Products
(1 results)