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2007 Fiscal Year Annual Research Report

胆道系悪性腫瘍の個別化医療に向けたレクチンアレイによる糖鎖分子マーカーの探索

Research Project

Project/Area Number 19659139
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

正田 純一  University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (90241827)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 兵頭 一之介  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60416469)
大河内 信弘  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40213673)
平林 淳  独立行政法人産業技術総合研究所, 糖鎖工学センター, 副センター長 (40156691)
Keywords胆道系悪性腫瘍 / レクチン / 糖鎖分子マーカー / 個別化医療
Research Abstract

ヒト胆嚢癌における癌関連粘液形質MUC4の解析
ヒト胆嚢癌51例における手術標本についてMUC4の発現頻度および病理学的悪性度との関連性について検討した.その結果,MUC4は51例中34例(67%)に発現していた.特に,高分化あるいは中分化腺癌における発現頻度が高率であった.正常胆嚢上皮にはMUC4の発現は認められなかった.凍結組織標本が得られた症例については,分子生物学的検討を加えた.免疫沈降と蛍光免疫染色の結果,MUC4は癌遺伝子産物であるerbB2と会合していた.さらにMUC4とerbB2の会合はerbB2の顕著なリン酸化と関連していた.その下流では,MAPK,Aktのシグナル分子のリン酸化が生じており,またアラキドン酸代謝の活性化因子であるCOX-2の強い誘導が観察された.細胞実験において,heregulinの存在下では,MUC4の過剰発現は細胞増殖能を亢進させた.これらの解析結果より,MUC4は,胆嚢癌部位のみに過剰発現が認められたこと,erbB2と複合体を形成することより考えて,胆嚢発癌またその進展にかかわるerbB2シグナル伝達機構の活性化に重要な役割を演じていることが推測された.
胆嚢・胆管癌における糖鎖プロファイリング
胆道癌細胞株(いずれもヒト胆道癌の手術標本より樹立)の8種類(各1×10^6個)について,膜フラクションに存在する糖タンパク質(約40〜80ug)の比較糖鎖プロファイリングを試みた(アプライ濃度はそれぞれlug/ml).その結果,各細胞株について固有のシグナルパターンが得られ,17種のレクチンのシグナル強度比を用いグラフ化することでそれぞれを容易に織別することが可能であった.特にシアル酸を特異的に認識するレクチン群のシグナルパターンに相違が見られた.

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] MUC4 Interacts with ErbB2 in Human Gallbladder Carcinoma: Potent2008

    • Author(s)
      Miyahara N, Shoda J, et. al.
    • Journal Title

      Eur J Cancer (印刷中)

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Development of an all-in-one technology for glycan profiling targeting2008

    • Author(s)
      Matsuda A, Shoda J, et. al.
    • Journal Title

      Biochem Biophys Res Commun (印刷中)

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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