2008 Fiscal Year Annual Research Report
山間過疎地域における健康管理及び健康危機管理システムに関する研究
Project/Area Number |
19659162
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
實成 文彦 Kagawa University, 医学部, 教授 (60127561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須那 滋 香川大学, 医学部, 助教 (40253265)
鈴江 毅 香川大学, 医学部, 助教 (70398030)
平尾 智広 香川大学, 医学部, 准教授 (20325335)
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Keywords | 医療・福祉 / 衛生 / 環境 / 健康管理 / 健康危機管理 |
Research Abstract |
(1)健康管理・危機管理マトリックス表の作成と地域診断 環境・社会、健康、保健医療福祉、ライフラインなどと平常時・事前・発生時・事後・モニタリングの関係性に関するマトリックス表と、これらの自助・共助・公助の実態が明らかとなる調査票を作成し、中国山地の高齢化が進行した新見市において地域診断を行った。 (2)包括的健康管理・危機管理システムに関する住民調査 さらに新見市の抽出された住民を対象として、健康・生活上の安全・安心感覚、及び健康管理・危機管理システムに関する意識・行動調査実施に向けて検討・準備を行った。 (3)地域における包括的健康管理・危機管理システムのモデル構築 生活習慣、安全・安心意識、QOL、社会・環境要因、広域性、将来予測(限界集落等)、個人情報保護、生命表、地域づくり(投資優先順位)、光ファイバーの活用、要援護者のスクリーニング方法等、地域における包括的健康管理・危機管理のモデルについて検討を行った。 以上のうち、(1)、(3)が本年度の主要な検討課題であり、(2)はこれまでの調査の補完的なものとして必要に応じて実施予定であったが、調査実施までには至らなかった。 なお、本研究計画を遂行する上で最大の問題点・留意点は、地域行政関連機関(市役所、保健所、消防署、警察署、教育委員会等)や保健医療福祉機関、職域、学校、住民組織・団体等地元との関係性と社会的コンセンサスの形成であるが、平成16年度より新見市で行って来た調査研究と、その成果に基づく当該地域住民に対する保健指導・健康教育等の支援活動を通して築いて来た信頼関係と協力関係を維持しつつ、社会的に必要な手続きを踏み、問題に対しては研究者としての倫理・社会規範と誠意を持って適切に対処できた。
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Research Products
(9 results)