2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナノテクノロジーの健康・環境影響に関する保健政策学的研究
Project/Area Number |
19659165
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
松田 正己 University of Shizuoka, 看護学部, 教授 (90295551)
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Keywords | ナノテクノロジー / 社会医学 / 人間生活環境 / 健康影響 / 政策研究 / 倫理 / 社会影響 / 予防原則 |
Research Abstract |
1)ナノテクノロジーの健康影響に関する研究ナノテクノロジーの健康影響の問題(遺伝子毒性、細胞毒性、器官毒性等)について、公衆衛生領域と科学哲学領域から、米国、欧州各国の各種研究活動及び対策報告書の状況について調査した。 2)ナノテクノロジーの環境影響に関する研究ナノテクノロジーがヒトおよび生態系等の環境へおよぼす影響(大気・水・土壌、魚類、小動物等)について、公衆衛生領域と科学哲学領域から、そのリスク評価にかかる手法や対応等を米国、欧州各国の各種研究活動及び対策報告書の状況について検討した。 3)ナノテクノロジーの倫理、社会影響に関する研究ナノテクノロジーの社会影響等の倫理・社会的判断の根拠となる理論(予防原則等)の妥当性や科学性とのバランスを、哲学・倫理(関与倫理、工学倫理)と生命倫理から検討し、米国、欧州各国と我が国社会における合意形成の方向性を検討した。 4)ナノテクノロジーの予見的社会対策手法に関する研究健康・環境影響に関する知見が十分に整っていない状況の中、ナノテクノロジーについて諸外国の取り組みについて予防原則(Precautionary)と疫学から、また、グローバルな規制・倫理制度から検討するとともに、我が国の予見的な社会対策の構築にあたり、従来の化審法等との比較でその基盤となる研究を行った。 研究協力者所属研究機関氏名役割分担 英国サーレー大学・教授ジェフリー・ハント哲学・倫理的研究
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