2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規siRNAデザインによるサルを用いた家族性アミロイドポリニューロパチーの治療
Project/Area Number |
19659222
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
久保寺 隆行 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, COE拠点形成特別研究員 (40376801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 隆徳 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (90231688)
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Keywords | siRNA / AAV / FAP / SOD1 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
(1)V30Mトランスジェニックマウスを用いたsiRNA発現アデノ随伴ウイルス(AAV)8ベクターの有効性・安全性の検討 FAPのモデルマウスであるV30M TTRトランスジェニックマウスに対しsiRNA発現AAV8ベクターを、5x10_<11>,5x10_<10>v.g./mouseの投与量で経静脈的に全身性に投与し、血清中の変異TTRを経時的に定量し、有効性を評価した。郊果の高い配列では高用量で9割以上、低用量でも8割の変異TTRを抑制させることに成功し、抑制効果は2ヶ月以上持続した。副作用に関しては高用量で軽度の肝機能障害が認められたが、低用量では血液学的に異常は認められなかった。 (2)新世界サル(タマリン)の霊長類を用いたsiRNA発現AAV8の有効性・安全性の検討 新世界サルであるタマリンに対しユビキタスに発現しているSOD1遺伝子に対するsiRNA発現AAV8ベクターを1x10<13>v.g./kg,1x10<12>v.g./kgのウイルス投与量で経静脈的に全身性に投与し、投与3週間後に解剖を施行した。血液・組織学的に肝障害を始めとする有意な副作用は認められなかった。AAVの感染が成立し、遺伝子が目的の組織に導入されていることを確認するために肝臓から抽出したDNAを使用し導入遺伝子に対するPCRによる半定量を行ったところ、投与量に依存して導入遺伝子の存在が認められ、発現させたsiRNAをnorthern blottingで確認できた。しかし、その発現量はタマリンの1/30のウイルス量を投与したマウスの1/3程度の発現しか得られず、肝臓におけるSOD1の発現抑制効果は今回の実験では認められなかった。
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Research Products
(5 results)