2007 Fiscal Year Annual Research Report
癌幹細胞活性を指標にした新規白血病原因遺伝子の探索
Project/Area Number |
19659242
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
野阪 哲哉 Mie University, 大学院・医学系研究科, 教授 (30218309)
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Keywords | 癌幹細胞 / 白血病幹細胞 / レトロウイルス / 遺伝子発現クローニング / 自己複製 |
Research Abstract |
効率の良いレトロウイルス発現系とcolony replating assayを用いて、マウス骨髄細胞に、MLL-SEPT6でトランスフォームした細胞由来のcDNA発現レトロウイルスライブラリーを感染させて、癌幹細胞活性をもつ遺伝子を探索した。現在までのところ、未知の遺伝子は単離されていないが、既知遺伝子として、p21(Waf1/Cip1)のアンチセンスが単離された。p21はノックアウトマウスを用いた研究により、その欠損にて、造血幹細胞が静止期を逸脱し、細胞増殖が促されることが報告されている(Cheng T,et a1.,Science287,1804-8,2000)ので、我々の実験系の適正性が担保されたといえる。今後、未知の遺伝子が単離されることが期待される。 同様の実験系でin vivo実験(骨髄移植)を行い、HoxA9の強発現とRas/Raf/MAPKの活性化がマウスにおいて急性骨髄性白血病類似疾患を誘導することが判明した(Ono R eta1.,投稿準備中)。また、東大医科研との共同研究にて、Runx1変異体とEvilの共発現がマウスに骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病を誘導することも観察した。
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[Journal Article] Identification of TSC-22 as a potential tumor suppresser that is upregulated by Flt3-D835V but not Flt3-ITD2007
Author(s)
Lu Y, Kitaura J, Oki T, Komeno Y, Ozaki K, Kiyono M, Kumagai H, Nakajima H, Nosaka T, Aburatani H, Kitamima T.
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Journal Title
Leukemia 21
Pages: 2246-2257
Peer Reviewed
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