2007 Fiscal Year Annual Research Report
幹細胞制御に関わるマイクロRNAのプロスペクティブな分離・同定法の開発
Project/Area Number |
19659249
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
赤司 浩一 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 教授 (80380385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新納 宏昭 九州大学, 大学病院, 助教 (20380636)
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Keywords | microRNA / 転写因子 / 造血幹細胞 |
Research Abstract |
改良型microRNAセンサーベクターには、EF1αプロモーターを改変し両方向性に働くプロモーターが構築され、その上流および下流にTurboGFP、EYFP(Yellow fluorescence protein)蛍光遺伝子が挿入されている。造血幹細胞(HSC)にこのベクターを導入すると、GFP蛋白およびYFP蛋白が同程度に発現しているのがフローサイトメトリーで観察された。このGFPの下流にC/EBPalpha、Notch、GATA-1、GATA-2の3'UTRをクローニングし、幹細胞に強制発言した。つまりYFP発現をベクター導入細胞のinternal controlとして用いながら、3'UTRの効果をGFPレベルでモニターした。この結果、転写因子Notchlの3'UTRを持つベクター導入細胞ではGFP蛋白の発現がほぼ完全に抑制されたが、他の転写因子の3'-UTRではまったく変化がなかった。以上から、すなわちNotchlは造血幹細胞レベルでmicroRNAもしくはRNAinhibitory proteinによる3'UTRを介した翻訳制御をうけていることが示された。
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