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2008 Fiscal Year Annual Research Report

転写因子IRF8による細胞分化マスター制御因子活性バランスの調節

Research Project

Project/Area Number 19659250
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

田村 智彦  The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50285144)

Keywords発生・分化 / 遺伝子 / 免疫学 / 癌
Research Abstract

血球系特異的転写因子Interferon Regulatory Factor 8(IRF8)はミエロイド系前駆細胞のマクロファージへの分化を促進する一方、顆粒球への分化を抑制する。IRF8欠損マウスが慢性骨髄性白血病(CML)様の病態を呈し、多くのヒト骨髄性白血病においてIRF8の発現が失われていることから、IRF8はヒト白血病において重要ながん抑制因子である事が示唆されている。当研究は、IRF8の機能解析を通して自然免疫細胞の分化機構、ひいては細胞分化の基本原理を理解し、ヒト白血病に対し新しい病能理解と治療法を確立するための基盤を築くことを目指している。これまでに、IRF8と顆粒球系のマスター転写制御因子C/EBPαが結合する事を一過性強制発現の系で明らかにすることができ、現在正常マウス骨髄細胞を用いて内因性のIRF8とC/EBPαの結合を検出することを試みている。なお、本年度はin vitro分化系での遺伝子導入実験によって、IRF8の他にもミエロイド系前駆細胞の分化制御を行う因子を同定する事ができた。その因子をミエロイド系前駆細胞に発現させると、IRF8の発現がなくてもマクロファージへの分化を促進した。一方、顆粒球系への分化は著明に制御した。現在、この因子とIRF8の重複した活性ならびに特異的な活性の理解と、生体レベルでの両因子の役割の解明を目指して解析を続けてている。以上のように、研究はおおむね順調に進み、さらに予期しなかった展開を見せている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] The IRF family transcription factors in immunity and oncogenesis2008

    • Author(s)
      Tamura T, et al.
    • Journal Title

      Annu. Rev. Immunol. 26

      Pages: 535-584

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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