2008 Fiscal Year Annual Research Report
Indoleamine dioxygenaseを標的とした関節リウマチ新規治療法
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19659251
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
針谷 正祥 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 寄附講座教授 (20238207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 信之 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30157622)
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Keywords | 樹状細胞 / トレランス誘導 / indoleamine 2, 3-dioxygenase |
Research Abstract |
昨年度の研究結果に基づいて研究計画を修正し、リコンビナントレトロウイルスによりindoleamine2,3-dioxygenase(IDO)を樹状細胞(DC)に強制発現させることとした。IDO発現率を容易に定量できるようにIRESおよびGFPを有するレトロウイルスベクターpMXs-IGを使用し、IDO発現細胞を選択できるようにIRESおよびpuromycin耐性遺伝子を有するレトロウイルスベクターpMXs-IP(東京大学 北村俊雄教授より供与)を用いた。作成したレトロウイルスをJurkat細胞およびDBA1/Jマウスから誘導した未熟DC(iDC)に感染させ、約70%の細胞がGFPを発現することをflow cytometryで確認した。また、抗マウスIDO抗体を用いたwestern blotにより、適切な分子量のIDOが発現されることも確認した。さらにpMXs-IP-IDOをiDCに感染させた後、puromycinを用いてIDO発現細胞を選択する方法も確立したが、選択後の細胞数が平均30%程度に減少する問題点があった。次に、iDCにpMXs-IP-IDO、pMX-IP-GFPを感染させ、purotnycinで選択し、II型コラーゲンをパルス後に、1x10^6をcollagen-induced arthritis(CIA)モデルマウスに腹腔内投与した。投与は初回免疫前日およびその1週間後の2回実施した。pMXs-IP-IDO感染iDC投与マウスはPBS腹腔内投与マウスと同一の関節炎スコアを示したが、II型コラーゲンパルスpMXs-IP-IDO感染iDC投与マウスでは関節炎スコアが約50%抑制された。投与細胞数の検討を含め、今後さらに検討を重ねる予定である。
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Research Products
(1 results)