2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659267
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
成富 研二 University of the Ryukyus, 医学部, 教授 (20101446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
要 匡 琉球大学, 医学部, 准教授 (40264288)
柳 久美子 琉球大学, 医学部, 助教 (90294701)
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Keywords | 奇形症候群 / トランスクリプトーム解析 / Aarskog-Scott症侯群 |
Research Abstract |
遺伝子変異の判明している奇形症候群であるAarskog-Scott症候群(AAS)におけるトランスクリプトーム解析を行った。 1)Aarskog-Scott症候群(AAS)症状分析 臨床的にAASまたはAAS疑いの患児17人(家系例2例、弧発例15例)について詳細な症状を集積した。Syndrome Finder4による検索にてAASが上位になる例、臨床的に典型的AASと診断できる例は、10例であった。10例中、全エクソンダイレクトシークエンス法にてFGD1遺伝子変異が確認できたのは7例であった(変異検出率70%)。これら患児について神経行動学的異常を伴うものと伴わないもの2群に分類した。 2)マイクロアレイ解析による、RNA発現変化の包括的解析 FGD1遺伝子変異を確認している典型的AAS患児2人(神経行動学的異常あり1人、なし1人)のリンパ球細胞よりRNAを抽出し、BeadChip(illumina社Human-6)を用いて発現解析を行った。シグナル強度が高くコントロール(健常人)と発現差が2倍以上認められる群の中で、発現変化が両者に共通して認められた遺伝子105種類を抽出した。それぞれ転写因子、細胞内骨格蛋白など多岐にわたっており、うち10種類については、定量PCRで実際に発現変化を確認した。これらは、FGD1遺伝子変異の認められる患児で発現が変化しており、次に遺伝子変異の認められない臨床的典型例、臨床的にAASが疑わしい7例、症状が一部類似する全く別の疾患(Kabuki make-up症候群など)での遺伝子発現変化パターンの比較を行う予定である。
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Research Products
(3 results)