2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659267
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
成富 研二 University of the Ryukyus, 医学部, 教授 (20101446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
要 匡 琉球大学, 医学部, 准教授 (40264288)
柳 久美子 琉球大学, 医学部, 助教 (90294701)
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Keywords | 奇形症候群 / トランスクリプトーム解析 / Aarskog-Scott症候群 / Opitz三角頭蓋症候群 / Kabuki make-up症候群 |
Research Abstract |
奇形症候群の中で、遺伝子変異の判明している疾患としてAarskog-Scott症候群(AAS)、原因が一部判明している疾患としてOpitz三角頭蓋症候群(OTCS)、原因の判明してない疾患としてKabuki make-up症候群(KMS)についてトランスクリプトーム解析を行った。 FGD1遺伝子変異を確認している典型的AAS患児2人(神経行動学的異常あり1人、なし1人)のリンパ球細胞よりRNAを抽出し、BeadChip (illumina社Human-6)を用いて発現解析を行った。シグナル強度が高くコントロール(健常人)と発現差が2倍以上認められる群の中で、発現変化が両者に共通して認められた遺伝子105種類を抽出した。それぞれ転写因子、細胞内骨格蛋白など多岐にわたっており、うち10種類については、定量PCRで実際に発現変化を確認した。これらは、FGD1遺伝子変異の認められる患児で発現が変化しており、遺伝子変異不明の臨床的典型例について発現変化を確認したところ同様の変化を認めた。 次に、OTCS患児(遺伝子変異確認例)、KMS患児(典型例)でのトランスクリプトーム解析を同様に行い、遺伝子発現変化パターンの比較を行ったところ、疾患に特有の発現変化を抽出できた。これら発現変化は、臨床的典型例において発現変化を認めており、診断の際の補助的指標として有効であると思われるので、精度の高い疾患特異的診断指標(パターン)を得るため、更なる発現パターンの蓄積が重要であると思われた。
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Research Products
(20 results)