2007 Fiscal Year Annual Research Report
デュシャンヌ型筋ジストロフィー新たな治療薬の開発〜血管機能の解析を踏まえて
Project/Area Number |
19659273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
伊藤 薫 Sojo University, 薬学部, 助教 (10425332)
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Keywords | 筋ジストロフィー / 血管機能障害 / DNA マウス / mdx マウス / utrophin-dystrophin double knockout マウス |
Research Abstract |
本研究の目的はデュシャンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の治療戦略を血管機能障害の改善という従来とは異なる視点から検討することである。血管平滑筋のみにジストロフィンを発現するトランスジェニックマウス(SMTg/mdx)を作成したこれまでの我々の研究を踏まえ、本研究においてはSMTg/mdxマウスの血管(大動脈)における遺伝乎発現の網羅的解析を行う予定である。平成19年度はその前段階として、SMTg/mdxマウスの基礎的なデータの集積に努めた。即ち、血清CK値の測定、病理組織学的な検討、トレッドミルによる運動負荷に対する筋病理の評価などである。これらのデータは平成20年度以降の遺伝子発現解析により治療効果を期待できる薬剤を見出した際の、薬剤投与の指標として用いる予定である。 また寿命や活動性などの臨床症状から評価を行うために、DMD患者に症状がより近いときれるutrophin-dystrophin double knockout(DKO)マウスをSMTg/mdkマウスと交配し、SMTg/DKOマウスを作出することが平成19年度の計画であった。DKOのホモ接合型マウスは2回の交配で1匹程度しか産子が得られず、SMTG/DKOマウスを得るのには時間がかかる。そのような状況ではあるが、SMTg/DKOマウスを1ライン作出することができ、血清CK値や筋病理などを現在検討中である。残る2ラインのSMTg/mdxマウスについても現在交配を行い、SMTg/DKOマウスは合計3ラインとなる予定である。
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