2008 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌に対するアンドロゲンレセプターを標的としたPET画像診断法の開発
Project/Area Number |
19659309
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
金田 大生 University of Fukui, 医学部附属病院, 助教 (50401980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 伸幸 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (20223977)
横山 修 福井大学, 医学部, 教授 (90242552)
秋野 裕信 福井大学, 医学部, 准教授 (90159335)
棚瀬 和弥 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (00359720)
藤林 康久 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50165411)
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Keywords | 前立腺癌 / アンドロゲンレセプター / PET / FDHT / 細胞実験 / 動物実験 |
Research Abstract |
16β-^<18>F-fluoro-5α-dihydrotestosterone (FDHT)は、アンドロゲンレセプター(AR)発現腫瘍を画像化するのためのPETトレーサーであり、アンドロゲン類似化合物である。生体内に投与すると、前立腺細胞内に取り込まれ、DHTと同様に細胞核のARに結合することで、前立腺などのAR発現細胞内に集積するとされる。昨年度は、われわれはFDHTの合成法を当該施設が開発することを行った。すなわち、(1)小型サイクロトロンを用いて^<18>Fを製造する。(2)7 alpha-methyl-19-nortestosteroneをspirocyclic sulfateの存在下でフッ素化反応させて、FDHT合成する。以上のプロセスを経て、平成21年3月までに、純度の高いFDHTの合成を行うことができた。この結果により、本年度ではまず、前立腺癌細胞を用いたDHTのARに対する結合親和性、FDHTを用いた前立腺癌細胞のAR定量評価の可能性、突然変異を有するARとの結合親和性については明らかにするために細胞実験を開始した。しかし、トレーサーの細胞集積は十分でなく、目的とする前立腺癌細胞のARの定性的、定量的評価が困難であった。そこで、今後トレーサーの合成を再度見直して、実験を継続する予定である。
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