2008 Fiscal Year Annual Research Report
放射線治療効果を時間差判定するための光・核医学・MRI・CT融合画像ソフトの開発
Project/Area Number |
19659315
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
笠松 智孝 Keio University, 医学部, 共同研究員 (30317242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 佳代子 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20124480)
久保 敦司 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051771)
中原 理紀 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10317240)
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Keywords | 放射線 / 癌 / 生体分子 |
Research Abstract |
本研究の目的は悪性腫瘍の治療を行った後に、各画像の特性を融合させて正確な治療効果を判定するプログラムソフトを開発することにある。治療の間に腫瘍は分子生物学的、機能生理学的、形態学的に変化していく、腫瘍細胞の分子生物学的変化を光画像と核医学画像と、CTやMRI画像を重ねて同時解析する。これらの3つの画像を同時登録されるというプログラムソフトを開発して、時間差画像診断を可能とすることを最終目標としている。 乳癌腫瘍細胞(HER2+とHER2-)を播種したウェルプレートをひとつの人工模型として、この系を時間差の画像を得るファントムとして検討し、以下の研究成果を得た。 1.(1)抗がん剤(タキソール)処理;(2)抗がん剤(ハーセプチン)処理;(3)RI標識ナノ粒子処理;(4)アンチセンス処理;(5)SiRNA処理を行い、細胞のviabilityを光学的手法を用いて、検討した。 2.各細胞の反応性はHER2+とHER2-との間で有意な差が認められた。 3.各細胞の処理濃度依存性はHER2+とHER2-との間で有意な差が認められた。 4.各細胞の反応性は(1)〜(5)との間に時間的乖離があり、さらに、この時間的乖離と細胞のviabilityをin vivoにて評価するとされているTc-99m標識放射性医薬品の取り込みとの間にも乖離が認められた。 以上の成果から、分子生物光学画像と核医学画像との時間差診断を示すソフトを開発中である。
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Research Products
(2 results)