2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659319
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
塩見 尚礼 Shiga University of Medical Science, 医学部, 助教 (70378462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
来見 良誠 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (70205219)
谷 徹 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20179823)
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Keywords | リンパ管浮腫 / 乳癌 / 細胞治療 |
Research Abstract |
(1)リンパ管内皮細胞によるリンパ管新生の分子メカニズムの解析(塩見,河合,束田 )皮膚より分離培養したリンパ管内皮細胞を立体培養したところ,管腔形成を認め,リンパ管内皮細胞特有のマーカーであるLYVE-1などが発現していることを示した。 (2)骨髄細胞由来幹細胞からのリンパ管内皮細胞への分化化誘導に着手(塩見、河合、糸井) ヒトより分離培養している骨髄細胞由来幹細胞株をリンパ管内皮細胞へと分化させる研究に着手した。来年度は遺伝子発現パターンを検索し,移植細胞としてのソースになりうるかを検討する予定である。 (3)リンパ管浮腫モールの確立(塩見,河合,来見) げっ歯類の尾のリンパ管を全周にわたって手術的に結紮除去し,リンパ管浮腫モデルの作成を行った。これまで野生型マウスのモデル作成を行っていたが,ヌードマウス,ヌードラットでのモデル作成に成功した。 (4)皮膚リンパ管内皮細胞によるリンパ管浮腫モデルに対する細胞移植療法モデルの確立と評価(塩見,河合大学院生,来見,谷 )完成したリンパ管浮腫モデルにリンパ管内皮細胞を細胞移植し,治療効果を判定した。現在,コントロール群と有意な差となるかどうかを検討中である。治療効果判定にはICG試薬を皮下注射し,赤外観察力メラシステムPDE-2(浜松ホトニクス社製)にて動画を作成,コンピューター解析を行っている。
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