2007 Fiscal Year Annual Research Report
大動脈および大動脈弁に対する血管内治療用塞栓症防止デバイスの開発
Project/Area Number |
19659328
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岡 克彦 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (20347454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 圭一 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (60295649)
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Keywords | 血管内治療 / 寒栓性合併症 |
Research Abstract |
中枢側大動脈に対する血管内治療では、動脈硬化性粥腫や壁在血栓のある大動脈内にデリバリーシースを先進させ、目標位置に到達させることが必要であり、粥腫や血栓を末梢側に飛散させシャワー塞栓を生じうる。このように血流の上流からの粥腫等塞栓子の散布による分枝末梢の塞栓症発生が問題となるため中枢側大動脈もしくは大動脈弁への血管内治療アプローチには末梢分枝の塞栓症予防のための対策を同時に進めていくことが不可欠の課題であり、我々は中枢側大動脈および大動脈弁に対する血管内治療時における分枝塞栓症を予防するためのデバイスを考案した。 大動脈用塞栓症防止デバイスは、骨格としてすでに自作大動脈ステントグラフトとして使用されているMatsui-Kitamuraステントを用い末梢側が解放され、側方分枝への塞栓子流入を防止することだけを目的とする構造とした。 末梢分枝用塞栓症デバイスは骨格としてwall stentおよびGianturco Zstentを用い末梢側をFilter fabricで盲端とし、塞栓子を捕獲する構造とした 両デバイスともにFilter fabricとして人工心肺用filter fabric(pore size:100ミクロン)を使用。カテーテル部・ステント骨格部・キャプチャーネット部から構成されるが、と現在ステント骨格部・キャプチャーネット部とカテーテル部の接合部が厚く、使用される血管径に対して太くなるため、細径化を目指して接合方式に関して検討中である。
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