2007 Fiscal Year Annual Research Report
痔瘻・肛門周囲腫瘍モデル動物の開発と肛門免疫の研究
Project/Area Number |
19659333
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 仁 Tohoku University, 病院, 講師 (00312570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 巌 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60125557)
舟山 裕士 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50192315)
福島 浩平 東北大学, 病院, 講師 (20271900)
柴田 近 東北大学, 病院, 講師 (30270804)
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Keywords | 肛門免疫 / 痔瘻 / 肛門周囲膿瘍 |
Research Abstract |
常在腸内細菌が宿主の粘膜組織に与える影響、また、宿主の粘膜免疫機構の腸内細菌への反応を研究することにより、生体と腸内細菌に対する防御機構と共存機構を解明することである。 当初、以前た使用した無菌マウスを用いて常在腸内細菌を導入し(通常化モデルの作成)、ここから消化管粘膜固有層リンパ球や平滑筋細胞、血管内皮細胞を分離して通常化過程における遺伝子発現の変化や細胞機能を解析を行う予定であった。しかしごく最近になり無菌動物の販売が中止されたため、当初の計画を変更せざるを得なくなった。 現在、無菌マウスを飼育している研究機関との共同研究が可能かどうか検討中であったが、未だ入手ルートは確立しておらず、直腸切断術手術標本から、肛門組織を採取し、免疫染色等で肛門免疫機構について研究する流れで実験を進めた。又、通常マウス肚門組織に細菌やLPS注入を行い、肛門免疫反応を検討する実験の準備を行った。 また、現在、直腸切断手術症例から肛門組織と集積(現在までに3例)した。今後さらに組織を集積し、組織学的検討に使用する予定である。以上、19年度は今後の研究の準備に費やしたため、具体的成果は20年度以上に行われる見込みである。
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