2008 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪組織由来間葉系幹細胞より誘導した肝細胞様細胞塊を用いた新たな治療法の開発
Project/Area Number |
19659341
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
文元 雄一 Osaka University, 医学部附属病院, 医員 (20397748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 千萬 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10432543)
西田 俊朗 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40263264)
澤 芳樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00243220)
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Keywords | 脂肪組織 / 間葉系幹細胞 / 肝細胞 |
Research Abstract |
我々は、ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞(Adipose derived mesenchymal stem cells、以下ADSCsと略す)の分離、培養法と肝細胞様細胞塊への分化誘導法を開発した。 ヒトADSCsより分化誘導された肝細胞様細胞の機能を動物実験にて検定した。CCL4の長期投与にて慢性肝炎モデルとしたNOD-SCIDマウスの腎皮膜下に移植した。移植10日目の血清T-Bil値が正常域まで是正された他、摘出したグラフトの組織学的検査にてもグラフトは腎被膜下に生着しており、アルブミン染色やPAS染色で陽性であった。すなわち、肝細胞様細胞塊が組織学的にも良好に機能していることが証明できた。 現在のヒトADSCsの分化誘導法がマウスADSCsに対しても同様に効率よく肝細胞様細胞塊へと誘導するかどうかを検討した。(1)マウス脂肪組織よりADSCsを分離、培養し、間葉系幹細胞であることを確認した。(2)ヒトと同様の方法にてマウスADSCsを肝細胞様細胞塊に分化、誘導した。(3)分化誘導した肝小葉様細胞塊が(i)western blotおよび免疫染色にてAlbumin合成能を有することを確認した。(ii)Elisa法にてアンモニア負荷後に尿素生成していることを確認した。(iii)PAS染色にてグリコーゲン合成を有することを確認した。以上より、マウスADSCsからもヒトADSCsと同様に肝細胞様細胞塊が分化誘導できることが証明できた。
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