2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659360
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
嘉山 孝正 Yamagata University, 大学院・医学系研究科, 教授 (50142972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 慎哉 山形大学, 医学部, 教授 (00302290)
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Keywords | 神経科学 / 脳・神経 / 言語学 / 臨床 |
Research Abstract |
大脳皮質はsurface of gyrus(脳回表面)とinnerer of the sulcus(脳溝面)とに分けられる。これまでの脳機能マッピングに関する研究はsurface of gyrusに関するものがほとんどであり、大脳皮質内で実は大きな割合を占めるinner layer of the surfaceに関する機能は全く解明されていない。本研究ではinner layer of surfaceの中でも特に重要な運動野の機能マッピングを世界で初めて検証することを目的としている。 平成19年度に当科で行った言語野および運動野近傍腫瘍に対する覚醒下手術は7例で、研究計画通り全例に術前機能評価としてfMRIによる脳機能マッピング、MEGによる脳機能マッピングおよび高次脳機能評価(WAIS-R, WAB, SLTA)を行った。 実際の覚醒下手術は我々がこれまで報告している手技にて施行し、本年度は運動野近傍腫瘍2症例に対してsurface of gyrusとinner layer of the sulcusの反応閾値を記録し得た。結果、症例1ではsurface of gyrusの反応閾値が9mA、inner layer of the sulcusの反応閾値が5mAで、症例2ではsurface of gyrusの反応閾値が12mA、inner layer of the sulcusの反応閾値が11mAであった。surface of gyrusとinner layer of the sulcusの反応閾値を比較すると、いずれの症例もinner layer of the sulcusの反応閾値が小さいことが明らかになった。 今後更に症例を積み重ね、脳回表面と脳溝面の閾値の違いを明らかにして行きたいと考えている。
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