2007 Fiscal Year Annual Research Report
ミクログリアによる悪性脳腫瘍とオートファジーの制御
Project/Area Number |
19659363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
神澤 孝夫 Nagoya University, 環境医学研究所, 准教授 (60447844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 佐知子 名古屋大学, 環境医学研究所, 研究員 (70447845)
澤田 誠 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (10187297)
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Keywords | 脳種瘍 / オートファジー / ミクログリア |
Research Abstract |
悪性脳腫瘍細胞を活性化ミクログリアと共培養を行うと悪性脳腫瘍細胞に細胞死が誘導され、その細胞死はTUNE染色陰性で、カスパーゼ阻害薬でも細胞死は阻害されなかった。さらに、LC3-GFP蛋白を悪性脳腫瘍細胞に遺伝子導入し、活性化ミクログリアと共培養下に、GFPの観察を行うとオートファゴゾームの形成が観察された。western blottingにおいても、プロセスされたLC3蛋白の上昇がみられ、これらは、活性化ミクログリアが悪性脳腫瘍細胞にオートファジー性細胞死を誘導していることが示唆され、従来のアポトーシスによる細胞死の検出では、ミクログリアの抗腫瘍効果が捉えられないことがわかった。 さらに、活性化ミクログリアの抗腫瘍効果を解析すると、iNOSによるNOの産生が重要であることがわかった。しかし、共培養した際と同じ濃度のNOは悪性脳腫瘍に細胞死を誘導しないことから、そのほかの因子がさらに重要であることが考えられる。次年度には、ミクログリア膜表面上に発現する蛋白に注目し、さらなるミクログリアの抗腫瘍効果の解析を進める。
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Research Products
(2 results)