2008 Fiscal Year Annual Research Report
癌抑制遺伝子Ankrd15欠損マウスにおける機能解析
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19659392
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
橋本 徳 National Research Institute for Child Health and Development, 移植・外科研究部, 共同研究員 (80392489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅原 弘嗣 国立成育医療センター(研究所), 移植・外科研究部, 部長 (70294460)
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Keywords | 発生・分化 / 発現制御 / 再生医学 / 応用動物 / 遺伝子 |
Research Abstract |
これまで、我々は、軟骨分化に中心的な役割を果たす転写因子Sry-related HMG box9(Sox9)の標的遺伝子のin vivoでのスクリーニングとして、マウス胚におけるin situハイブリダイゼーションによる発現解析を行い、軟骨組織発生時の間葉系細胞の凝集領域特異的に発現しているankyrin repeat domain 15(Ankrd15)を見出した。in vivoにおける機能解析のために、Ankrd15の遺伝子座にEGFPの変異体であるVenus遺伝子を導入した'ノックイン'マウスを作製し、本年においてこのマウスラインを確立した。Ankrd15のノックアウトマウスはNeo遺伝子を導入することで作成しているが、この遺伝子による周辺遺伝子への影響を取り除くために、Creトランスジェニックマウスとの掛け合わせを行い、Neo遺伝子を除いたAnkrd15のノックアウトマウスの作成を行い、現在、遺伝子除去ができているかどうか確認しているところである。ノックインマウス(Ankrd15欠損マウス)胚において組織学的解析を行い、Ankrd15欠損マウスが発生学的な異常をもつかどうか、全身的に組織学的検討を進めた。特に、骨格系においてはアリザリン染色などを行い、発生期骨軟骨分化においては特に大きな異常を認めなかった。成長したマウスをもちいての骨の解析では、予備実験データとして、Ankrd15欠損マウスにおいては、骨の形成に障害がある傾向がみられており、引き続き検討を進めている。
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