2007 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣癌腫マーカーCA125を癌隔絶抗原とする活性化T細胞治療法に関する研究
Project/Area Number |
19659425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
大久保 光夫 Saitama Medical University, 医学部, 准教授 (40260781)
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Keywords | T細胞 / 腫瘍マーカー / 卵巣癌 |
Research Abstract |
埼玉医科大学倫理委員会で承認を受けた「卵巣癌に対する細胞治療に関する研究」の説明を行い同意の得られた卵巣癌患者25名と健常人8名から,本研究に使用する末梢静脈血液(T細胞,B細胞,抗原提示細胞等を単核球分画として含む)サンプル(以下血液サンプル)の提供を受け,無名化して解析した. 一般にCD4陽性T細胞エピト-プのアミノ酸残基数は20個程度以下の長さであることから,まず,CA125コアタンパクMUC16の繰り返し配列2ケ所と残りの全配列を20個のアミノ酸残基に区切ってペプチドを48本作製し,これらのCA125のMUC16をコードする合成ペプチドをいくつか組み合わせて,単核球サンプルを刺激した.その結果,抗原特異的な反応としてIL-4を産生したT細胞をフローサイトメトリーで確認できた.陽性反応が得られた部位のカルボキシル基末端側が互いに10個のアミノ酸残基ずつ重なった20アミノ酸残基数のペプチドシリーズを準備して,単核球を刺激する実験をくり返したところ,患者間で共通したエピトープとして,OVCA11とOVCA12が特定された.
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