2007 Fiscal Year Annual Research Report
Lipid raftはOHC情報伝達を調節する-運動能における脂質の機能解明-
Project/Area Number |
19659432
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
欠畑 誠治 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 准教授 (90261619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸屋 信一郎 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (90396408)
和田 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111264)
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Keywords | lipid raft / 脂質 / 外有毛細胞 / prestin / コレステロール / 運動能 |
Research Abstract |
目的:哺乳類における極めて鋭敏な音受容機構は、内耳における外有毛細胞(OHC)運動能がもたらす"蝸牛増幅機構"によっている。OHC運動能は、その細胞側壁に存在する細胞モーターであるprestinの変形によることが解明されつつあり、また、OHCのstiffnessの重要性が強調されている。しかし、OHCにおいてコレステロールをはじめとした脂質の構成内容、さらにはLipid raftの存在、その機能についてこれまで解明されていない。本研究では、Lipid raftの聴覚に及ぼす効果を、その阻害薬として知られているmethy1-beta-cyclodextrin(M・CD)や、その構成脂質を用いて解析する。 結果:1.OHCに1mMから10mMのM・CDを投与すると、OHC細胞長は濃度依存性に最大65%まで短縮した。 2.M・CDとコレステロールの効果をパッチクランプ法にて検討した。M・CDはコレステロール投与と逆の効果を示した。M・CDにてnon-linear capacitanceは脱分極側にshiftし、コレステロールにて過分極側にshiftすることが示された。 3.atomic force microscopy(AFM)を用いてOHCのstiffnessを測定したところ、M・CDによってstiffnessは減少した。 結論:以上の結果より、OHCの機能が1ipid raftを介して修飾を受けている可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)