2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659438
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大森 孝一 Fukushima Medical University, 医学部, 教授 (10233272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 洋 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (70264554)
和田 郁夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40182969)
中村 達雄 京都大学, 再生医学研究所, 准教授 (70227908)
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Keywords | 再生医学 / 細胞・組織 / 聴覚機能 / 脂肪組織 / 幹細胞 |
Research Abstract |
脂肪組織由来幹細胞を分離、増殖させる技術を確立した。動物としてはラットを用い、鼠径部皮下脂肪を採取し、コラゲナーゼ処理して分解し、遠心後の上澄みの脂肪細胞を除いた沈殿分画から、セルストレーナーによって血管断片や未消化の脂肪組織を除いて得られる細胞を得た。この細胞群をディッシュ上に播種、接着し、3週間培養し、増殖させることが可能となった。 得られた細胞が幹細胞としての多分化能を有するかを確認するために、骨細胞誘導培地、軟骨細胞誘導培地、神経細胞誘導培地、脂肪細胞誘導培地を使用し、各々骨細胞、軟骨細胞、神経細胞、脂肪細胞へと分化を誘導できるかを調べた。その結果、それぞれ目的とする細胞に分化することができたことから、この細胞が脂肪組織由来の幹細胞の性質を有していることが確認された。 この細胞をドナーとして移植したあとでレシピエント組織と識別するために、前もってレンチウイルスを感染させ遺伝子導入を行い、脂肪組織由来幹細胞の細胞質にクラゲ及びディスクコーラル由来蛍光蛋白質のGFP、mRFP1、mYFP、mHcRedを発現させて可視化する実験を行った。ラット皮下の脂肪組織を採取し、そこから上記の方法で培養、増殖させた脂肪組織由来幹細胞に、レンチウイルスを感染させ遺伝子導入を行い、蛍光蛋白を発現させた。 内耳に脂肪組織由来幹細胞を移植する手術を実施した。ラットにて経中耳的に蝸牛開窓術を行い、脂肪組織由来幹細胞を内耳に移植した。
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Research Products
(3 results)