2007 Fiscal Year Annual Research Report
Brn4による間葉系幹細胞からの蝸牛線維細胞への分化誘導と難聴の再生医学への応用
Project/Area Number |
19659440
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
中澤 詠子 Juntendo University, 医学部, 准教授 (60245751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 勝久 順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)
古川 正幸 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20359524)
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Keywords | 内耳の再生 / 先天性難聴 / 線維細胞 / Brn-4転写因子 |
Research Abstract |
内耳の再生については有毛細胞・ラセン神経節が着目され、最新の哺乳類の動物実験では薬物障害モデルで徐々に証明されてきている。感音難聴に対する遺伝子治療の突破口として、アデノウイルスベクターによるAtoh1遺伝子の内耳への導入によってアミノ配糖体抗生物質による有毛細胞の変性が回復したことが挙げられる。しかしながら、先天性難聴においては未だ障害細胞の再生は実現されていない。一般的に線維細胞は有毛細胞・ラセン神経節に比較して、その分化誘導と再生は比較的容易であることが知られており、その実現の可能性が高いと考えられる。自己の組織を用いて難聴のターゲット細胞である線維細胞の再生技術を応用した。生体の骨髄問質細胞に含まれる間葉系幹細胞を単離し、分化の方向付け(標的化)を決めるために、蛋白性の液性因子であるインスリン、BMP-2.FGF-2,トランスフェリンなどを添加して培養する。さらに、Brn-4転写因子を用いて蝸牛の線維へ選択的に分化誘導の基盤実験を検討した。
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