2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659444
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉崎 顕史 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 助教 (40361480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼井 智彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80282557)
横尾 誠一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20345052)
山上 聡 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10220245)
天野 史郎 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80193027)
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Keywords | 幹細胞 / 眼表面 / 移植 / ドライアイ |
Research Abstract |
今年度はまずヒト結膜幹細胞の採取を再検討した。ヒト結膜組織はアメリカアイバンクより輸入し、研究用ヒト新鮮眼球から結膜組織を採取した。我々の持つ技術により結膜幹細胞の採取を試みたところ、単一細胞から円形のコロニーを形成した。このコロニーの培養をEGF添加群とFGF添加群で分化誘導を検討した。すると、EGF添加群では上皮細胞の形熊を示す細胞に分化誘導され、FGF添加群では杯様の細胞が多く誘導された。これらの細胞群に対して特異的マーカーの発現をRT-PCRやwestern blottingを行ったところ、やはりEGF添加群では結膜上皮細胞に、FGF添加群では杯細胞に分化していることを確認した。以上より、結膜には多分化能を有する幹細胞が存在することが示され、その同定にほぼ成功した。今後これらの誘導された結膜細胞を移植医療に医療に応用するために、シート状に培養可能であるか、検討を重ねている。
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