2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659445
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大野 京子 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30262174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 育男 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60100129)
望月 學 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10010464)
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Keywords | 角膜内皮細胞 / マトリックス / 基板 / コラーゲン / フィブロネクチン / ラミニン |
Research Abstract |
本年度はまず、ヒト角膜内皮細胞の安定した培養条件の確立を行った。ヒト角膜内皮細胞は、生体内では分裂,増殖しないが,生体外では特殊な条件下で分裂,増殖するようになる。ヒト角膜内皮細包のprimary cultureについては,培養皿をマトリックスでcoatingした状態でなければ接着しないとされており,これまでウシ角膜内皮細胞の細胞外マトリックス上に細胞を播種する方法が報告されているが(Miyata K, et. al. Cornea 2001),ウシ眼球の入手は現在困難であり,また生体材料の使用は結果にばらつきが出る可能性もある。他にはIV型コラーゲンやフィブロネクチン上に播種する方法も報告されており,またbFGFなどの成長因子の添加により増殖が促進されることなども報告されている(Hoppenreijis VP, et al. IOVS 1994)。そこでまず,I型コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチンをそれぞれコートした培養皿上に、角膜移植後の眼球からDescmet膜ごと内皮細胞層をはがし、播種した。その結果、coatingしていない培養皿上では全く増殖しないが、coatingした培養皿では一部に接着、増殖が見られたがいずれの場合にもconfluentに至らなかった。bFGFを添加した場合も同様の結果であった。今後、さらに播種する細胞数、成長因子などに対する検討が必要である。 同時にブタ角膜内皮細胞の培養を行った。ブタ角膜内皮細胞はgelatin coatingした培養皿で容易に増殖する。これを既成の基板上に播種したところ、基板上においても接着しconfluentになることが確認された。
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