2007 Fiscal Year Annual Research Report
シュリンクフィッタ法を用いた極低侵襲レーザー治療機器の基礎的研究
Project/Area Number |
19659464
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂村 律生 Niigata University, 医歯学総合病院, 助教 (90322106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 勇 新潟大学, 自然科学系, 教授 (30159082)
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Keywords | シュリンクフィッタ法 / レーザー治療器 / 刺青 / 母斑 / 血管腫 |
Research Abstract |
血管腫、母斑、刺青等の治療にレーザー治療機器は効果を発揮している。しかし、現状のレーザー治療機器には限界ならびに欠点もある。本研究は、その限界、欠点を克股すべく、シュリンクフィッタ技術を用いた、より効果が高く、副作用のない、down timeのないレーザー治療機器、治療回数、期間の短い画期的なレーザー治療機器をめざす研究である。今年度は、レーザー発信機は既存のものを使用したが、レーザーを細く集光し(12μm〜120μm)、80mm四方にわたり走査することができるようになるシュリンクフィッタ技術を用いたレーザー照射装置の開発、改良、作成を行った。具体的には、次のi)からiv)に示した構成からなるレーザー照射装置を作成した。i)小型のガルバノミーユニットを使用した小型でありながら高精度レーザー照射可能な装置、ii)シュリンクフィッタ技術を用いた患部ピンポイント照射可能な装置、iii)小型CCDカメラを搭載し患部の位置情報を高精度に取得可能な装置、iv)独自の画像処理ソフト搭載による治療対象を明確に識別可能な装置、である、 さらに、動物実験前の諸条件の設定等を行った。次に、動物実験を開始し、工学的見地から、また、実用性という面からも、機器の開発、改良を平行して行いつつ、1)レーザーとシュリンクフィッタ技術との至適波長の選択決定、至適パワーの設定、2)効果判定と副作用判定、を行う予定であった。しかし、動物実験直前に、機器の不具合が生じ、その調整に少し日時を要したため、今年度は動物実験を開始できず、次年度行うこととした。なお、機器の調整は今年度内に終了している。
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