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2007 Fiscal Year Annual Research Report

植皮の瘢痕化におけるTGF-ベータ/smadシグナルの役割の研究

Research Project

Project/Area Number 19659472
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

篠崎 真紀  Wakayama Medical University, 医学部, 助教 (00326381)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島 幸宏  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70347582)
米満 尚史  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80382331)
篠崎 正博  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40140719)
雑賀 司珠也  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
KeywordsTGFβ / TNFα / 線維化 / 瘢痕収縮
Research Abstract

関節リウマチなどではTNFαを抑制することにより創傷治癒過程を促進すると考えられているが、一方、TNFαの抑制は肺の線維化を助長すると報告されている。そこで皮膚移植における瘢痕化について、TNFαノックアウトマウス(KO)を使用し、TGFベータ/Smadシグナルの関与を研究した。KOマウスと野生株マウス(WT)の背中に径8mmのトレパンを使用し、グラフトを形成した。次に、上皮が欠損したマウスに皮膚を移植し、その肉眼的経過および、組織学的変化、mRNAの発現について検討した。結果であるが、KOはWTに比べて、移植後6日と8日目で有意にグラフトが収縮していた。また、ヘマトキシリン-エオジン染色ではTNFαKOのほうが、移植後8日のグラフト辺縁および直下の肉芽組織は厚かった。
また、TGFβ1のmRNAはKOのほうが、有意に発現が促進していた。また、コラーゲンIαも同様の結果であった。線維芽細胞である3T3の細胞培養において、TNFαを添加しない細胞のほうがTNFαを添加した細胞よりもTGFβ1、コラーゲンIαのmRNAの発現は促進していた。
以上より、TNFαはTGFβを抑制しており、TGFβの活性化により、皮膚は収縮し、瘢痕化を助長する。
重症熱傷での植皮後の瘢痕化は、TGFβを抑制することで、線維化を予防することが出来る可能性がある。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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