2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞における核小体型副甲状腺ホルモン関連ペプチドの新規作用
Project/Area Number |
19659479
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
網塚 憲生 Niigata University, 超域研究機構, 教授 (30242431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 英浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (60018413)
小守 壽文 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00252677)
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Keywords | 遺伝子 / 解剖学 / 細胞・組織 / 歯学 / 骨 |
Research Abstract |
核小体移行を示す副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)の遺伝子コンストラクトは、平成19年度の計画どおり作製ができている。申請者は、以前に核小体に移行する副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)を報告しており(Amizuka et al., Biochem. Biophys. Res. Commun. 2000)、それに基づいた核小体型PTHrP遺伝子constructを作製した。また、transgeneするDNA constructとして骨芽細胞特異的type I collagen promoter/enhancer cassette (Rossert et al., J Cell Biol, 1995, Kanatani et al., Deve Biol., 2006))にsignal sequenceの開始メチオニンをコードするATGよりも下流のCTGからのtruncated PTHrP遺伝子を挿入した。この遺伝子設計の場合、転写されたPTHrPmRNAは不完全なsignal sequenceを有するため、内在する核小体移行シグナル(87-107位アミノ酸)の作用で核および核小体へと移行することになる。このDNA設計が実際に機能するか確認するため、マウス骨芽細胞のprimary cultureにこのDNAをtransfectionしたところ、骨芽細胞の核および核小体に一致したPTHrPの局在を認める一方、ゴルジ体や分泌顆粒には全く局在を認めることはできなかった。以上の実験結果を踏まえて、現在、このDNAを採卵した受精卵にマイクロインジェクションの委託研究を依頼中である。また、本研究の副産物として、変異型PTHrP受容体の細胞内局在、および軟骨細胞に力学負荷を与えた場合のPTHrPの発現などの知見を得ている。
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Research Products
(5 results)