2007 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌の浸潤に関わる新規因子の機能および診断への応用の可能性
Project/Area Number |
19659481
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
工藤 保誠 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50314753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 隆 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10154783)
小川 郁子 広島大学, 病院, 講師 (70136092)
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Keywords | 口腔癌 / 浸潤 / 転移 / マイクロアレイ / IFITM1 / Wnt5B / MMP |
Research Abstract |
我々は、樹立した口腔癌細胞株とin vitro invasion assay法により分離した高浸潤能を有する細胞をマイクロアレイで網羅的に比較検討することにより、口腔癌の浸潤に関わる候補遺伝子をいくつか同定した。なかでも最も差のみられた遺伝子であるPeriostinは、口腔癌の浸潤・転移に深く関わることを実験的に証明し、この解析の有用性が明らかとなった。そこで、本研究では、その他の候補遺伝子をクローニングし、それら因子の口腔癌の浸潤への関与を明らかにすることを目的に研究を行なった。2番目、3番目に差のみられた遺伝子であるIFITM1およびWnt5Bをクローニングし、口腔癌細胞株に安定性に発現させたところ、浸潤能の増強が認められた。IFITM1は、臨床病理学的解析から、口腔癌の初期浸潤に関わることが明らかとなった。さらに、Periostin、IFITM1、Wnt5Bを過剰発現させた細胞とコントロール細胞をマイクロアレイで比較検討した。興味深いことに、この3者に共通してMMP10とMMP13の発現の増加がみられた。現在、さらにその詳細を検討中である。
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Research Products
(2 results)