2007 Fiscal Year Annual Research Report
バイオインテリジェント化幹細胞を用いた歯周組織移植療法の開発
Project/Area Number |
19659548
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山田 聡 Osaka University, 歯学部附属病院, 講師 (40359849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
橋川 智子 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00362682)
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Keywords | 歯根膜細胞 / 脂肪組織由来間葉系幹細胞 / 歯周組織再生遺伝子 |
Research Abstract |
1)ヒト歯根膜細胞株の樹立 大阪大学歯学部附属病院を受診し、事前に研究について十分な説明を行いインフォームドコンセントが得られた矯正治療患者の便宜抜歯された歯から、健全歯根膜組織を採取し、Somermanらの方法に基づき、ヒト歯根膜細胞株を樹立した。同細胞を石灰化誘導培地(10mM β-glycerophosphate、50μg/mlascorbic acid含)にて培養し、ALPase活性を測定することにより得られた細胞の硬組織形成能を確認するため、確認した。 2)脂肪組織由来間葉系幹細胞の樹立 本学医学部附属病院未来医療センターにて、事前に本研究について十分な説明を行いインフォームドコンセントが得られた患者から、医学部医師の執刀にて局所麻酔下で脂肪組織を採取した。Dickerらの方法に基づき、細胞を単離、培養皿へ播種し、3日後、out-growthした付着細胞を回収し、脂肪組織由来間葉系幹細胞とした。同細胞を石灰化誘導培地(10mM β-glycerophosphate、50μg/ml ascorbicacid含)にて培養し、ALPase活性を測定することにより得られた細胞の硬組織形成能を確認するため、確認した。 3)歯根膜遺伝子発現プロファイル解析と導入遺伝子選定 これまでに我々が開発したヒト歯根膜遺伝子発現プロファイル及びヒト歯根膜遺伝子発現データベースFuL-PerioGenを解析することにより、歯根膜恒常性維持及び歯周組織再生・修復に関わる遺伝子としてPLAP-1、 Periostin、 SFRP4、 ID1、 FLJ25143を選定した。各遺伝子の全長cDNAを単離し、タンパク発現用ベクターにクローニングすることにより、インテリジェント化用遺伝子群を準備した。さらに、細胞への遺伝子導入条件の設定、および導入効率を解析するためにGFP発現ベクターを作製した。
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Research Products
(1 results)