2008 Fiscal Year Annual Research Report
緩和ケアにおける家族教室での家族支援および医療スタッフ支援体制の確立
Project/Area Number |
19659560
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 秀光 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (40215554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上埜 高志 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60176617)
山崎 尚人 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (30271951)
齋 二美子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00375172)
中保 利通 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40323000)
島田 哲 東北大学, 大学病院, 助教 (50361093)
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Keywords | 緩和ケア / 家族教室 / 家族支援 / 医療スタッフ支援 |
Research Abstract |
患者や家族への倫理的な配慮を十分に行い、集団精神療法的アブローナを用いた家族支援体制の確立と、医療従事者でも特に緩和ケアスタッフに多い燃えつき症候群の防止という2つの体制を構築するにとによって緩和ケア医療の充実を図り、患者のよりよい終末期を迎えることができるようにするのが本研究の目的である。今年度は家族支援体制の確立を図ることを目的として行った。 昨年度行ったアンケート調査結果を基にして、「はじめに」、前期・中期・後期・お別れの時期と分けて説明した「これからの過ごし方」、身体症状と精神症状の関わり・精神症状に分けて説明した「症状」、「鎮静」、「むすび」からなる「緩和ケア病棟に入院された方のご家族のために」というタイトルの家族教室用小冊子を作成工した。家族教室は2回実施し、1回目に事前質問紙調査(自由記述、不安・抑うつ評価)、2回目に事後質問紙調査(自由記述、不安・抑うつ評価、クライエント満足度調査)を実施することにした。当初、隔週おきに実施したが、隔週での2回の調査を行うことが困難であること、また家族教室を希望する家族が少ないことから、入院時に家族に小冊子を渡して参加者を募り、毎週実施するに変更して家族教室を実施している。まだデータ不足のため、今後1年間を通してデータ集積し、結果を出す予定である。 緩和ケアスタッフのメンタルヘルスのサポートに関しては、その後もe-mailでの相談を実施したが、20年度の相談件数はなかった。
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