2009 Fiscal Year Annual Research Report
緩和ケアにおける家族教室での家族支援および医療スタッフ支援体制の確立
Project/Area Number |
19659560
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 秀光 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (40215554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上埜 高志 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60176617)
山崎 尚人 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (30271951)
齋 二美子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00375172)
中保 利通 東北大学, 大学院・医学系研究科, 特命教授 (40323000)
島田 哲 東北大学, 病院, 講師 (50361093)
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Keywords | 緩和ケア / 家族教室 / 家族支援 / 医療スタッフ支援 |
Research Abstract |
患者や家族への倫理的配慮を十分に行い、集団精神療法的アプローチを用いた家族支援体制の確立と、緩和ケアスタッフに多い燃えつき症候群の防止という2つの体制の構築によって緩和ケア医療の充実を図り、患者のよりよい終末期を迎えることができるようにするのが本研究の目的である。今年度は家族支援体制の確立を図ることを目的として、家族に対して2回で完結する家族教室を実施した。 対象とした家族は24名(男性6名、女性18名)で、主介護者は17名、従介護者は7名だった。1回目には、'つらさと支障の寒暖計'の他に、現在困っていることと相談したいことを自由記載してもらった。2回目には、つらさと支障の寒暖計とクライエント満足度調査票(CSQ-8J)の他に、小冊子や家族教室についての意見や感想を自由記載してもらった。つらさと支障の寒暖計のつらさに関して、1回目と2回目のつらさおよび支障の平均値(主介護者、従介護者)は6.8(7.5、5.3))と5.9(6.2、5.3)、5.4(6.4、1.6)と4.7(5.4、1.8)だった。つらさでは、2回とも主介護者ほうが高い傾向を示した。2回とも回答した6名での変化では、支障でのみ1回目が高い傾向を示した。CSQ-8J総点の平均値は25.6だった。つらさと支障の寒暖計の値は高かった。特に主介護者では自由記載より種々の問題を有しており、つらさおよび支障とも適応障害・うつ病のカットオフ値を超える数値を示していた。従介護者もつらさでは適応障害・うつ病のカットオフ値を超える数値を示していた。またCSQ-8J値は高く、家族教室の有用性が示唆された。自由記載でも、小冊子や家族教室の評価が高かった。以上より、患者だけでなく、家族に対しても支援することは重要であり、家族教室に実施が家族の負担を軽減する可能性が高いと思われた。
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Research Products
(1 results)