2008 Fiscal Year Annual Research Report
中高年男性のパタニティブルーズとうつ病発症との関連に関する研究
Project/Area Number |
19659581
|
Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
西村 明子 Hyogo University of Health Sciences, 看護学部, 講師 (20324783)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 一友 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30203897)
|
Keywords | 産後うつ病 / 父親 / 非正規雇用 / インターネット / テレビ電話 |
Research Abstract |
子どもの出生後8週の時点で父親がうつ状態である場合、その子どもが3歳半の時点の感情と行動の問題のリスクは2倍であり、7歳での精神疾患のリスクは1.7倍であることが報告されている。そこで、産後早期の父親のうつ状態の関連要因を明らかにするために、平成19年度に、兵庫県の病院1施設と診療所2施設、大阪府の病院1施設において、産後1か月健診に来院した510組の夫婦を対象に自己記入式質問紙調査を行った。父親からの回収数は156名、回収率は30.6%であった。156名中、うつ状態の父親は22名(14.1%)であった。ロジステック回帰分析の結果、父親のうつ状態の関連要因は、(1)非正規雇用者であること、(2)妊娠を望んでいなかったこと、(3)精神的な問題での医療機関への受診歴があることであった。父親と母親のうつ状態に関連は認められなかった。父親からの調査票の回収率は約30%と低い結果であった。そこで平成20年度は、父親への調査を行う方法として、近年、利用者の増加がみられるインターネットのテレビ電話を利用した調査の有用性について検討した。日常的にインターネットを使用する看護学の教員4名と大学事務職員2名にインターネットのテレビ電話の接続を依頼し、接続時における問題点、ウェブカメラの画像と音声について検討した。その結果、接続には約30分程度の時間を要し、接続確認には電話でのコミュニケーションが必要であること、画像は静止画500万画素・画像センサー130万画素の場合、表情の変化を認識することが可能であること、音声については問題がないことが明らかとなった。
|
Research Products
(1 results)