2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659589
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
佐々木 くみ子 Osaka Prefecture University, 看護学部, 講師 (00284919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 光子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90249607)
前田 隆子 鳥取大学, 医学部, 准教授 (40116372)
南前 恵子 鳥取大学, 医学部, 准教授 (30252878)
鈴木 康江 鳥取大学, 医学部, 講師 (10346348)
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Keywords | 看護学 / 生理学 / 医療・福祉 |
Research Abstract |
本研究は、妊娠37週以降の前期破水後の陣痛発来時間の予測に関連する要因の探索と、それら要因が陣痛発来時間を予測するための指標となりうるのか検討することであり、段階的な3つの研究からなる。 第1研究は、前期破水後の陣痛発来時間の予測に関連する要因を探索することである。第2研究は、前期破水時の陣痛発来の関連要因として抽出された要因について、臨床所見として評価しうる形で抽出し具体的評価基準を作成することを目的とする。第3研究は、抽出された前期破水時の陣痛発来の予測に関連する要因と炎症性サイトカインの測定データを分析し、前期破水時の陣痛発来時間予測指標として有用な要因を検討する。本年度は、第1研究を実施した。 分娩介助に携わる臨床経験5年以上、分娩介助例数200以上の産科医師および助産師に対する面接調査によって、妊娠37週以降の前期破水後の陣痛発来時間の予測に関連する要因を探索した。その結果、陣痛発来と関連すると有用視されている要因は、軟産道内診所見、前駆陣痛、羊水流出状態に関する情報であった。さらに、前期破水時に陣痛誘発を考慮する臨床所見としては、母体・胎児の健康状態の中でも特に感染徴候、分娩開始徴候、分娩開始後の分娩進行状況と破水後経過時間であった。 本研究結果は、臨床現場における経験知を明らかにしたものと解釈され、続く第2・3研究の基盤となる重要な知見である。
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