2007 Fiscal Year Annual Research Report
排泄機能障害をもつ子どもと親が学校で排泄問題に出会う体験の構造
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19659590
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Research Institution | University of KinDAI Himeji |
Principal Investigator |
勝田 仁美 University of KinDAI Himeji, 看護学部, 教授 (00254475)
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Keywords | 小児看護 / 排泄機能障害 / Grounded Theory Approach / インタビュー / 学童期 / 学校 / 親子関係 / 失禁 |
Research Abstract |
本研究の目的は、家庭や学校生活で排泄問題に出会う排泄機能障害をもつ子どもと親の思いや、排泄問題をめぐって親子が関わりあい生活しながら体験していることを明らかにすることであり、排泄機能障害やそれに関連する問題に対し、親と子どもがどのように日々家庭の中や学校で関わり合い向かっているのか構造化するものである。昨年度は、まず文献検討を行なった。学童前期を対象としたインタビューは、発達段階故の困難さがあるが、語彙力上や、限られた親などには自由に話せるという特徴がある。従来は、学童前期くらいの子どもに対しては参加観察を含めたインタビューデータを使用して行われてきたが、参加観察等ができ得ない状況(家庭内のことや学校における場面や状況)を研究者がインタビューする場合の効果的な方法については、ほとんど文献はなく開発・検討がされていない状況が明らかとなった。また、19年度は、研究計画に沿って親と子どもへのインタビューガイドラインを作成した。研究協力者は、排泄機能障害に関連する家族の会の代表者を通して2組の親子に依頼し、データ収集を半構成的面接法で行った。学童前期を対象とするため、インタビュー訓練を行ったが、学童前期の子どもへのインタビューは初対面の子どもの内面を引き出す困難さゆえの課題も見られるため、さらに訓練・検討が必要であった。インタビューを行ったデータについて親と子どもという二者の継続比較分析方法も検討しつつ続行中である。
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