2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659591
|
Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
浅見 惠梨子 Senri Kinran University, 看護学部, 准教授 (80369751)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和木 明日香 千里金蘭大学, 看護学部, 助教 (30509930)
福田 ゆかり 千里金蘭大学, 看護学部, 助教 (10510430)
|
Keywords | 事業システム / イギリス / バースセンター / コア・コンピタンス / 院内助産所 / 人材育成 / 持続的発展 |
Research Abstract |
1.実施した研究の具体的内容 平成19年度の研究成果より、院内助産所がシステムとして立ち上げにくいこと、また、立ち上げても試行的で病院の事業システムとして走り出せていない現状が多いことが明らかとなったため、システム化された諸外国の先行事例を調査し、システム構築のための諸条件を分析し、望ましい仕組みを考えていく研究課題があらたに浮上してきた。このため、当初の研究計画を変更し、2009年2〜3月に、イギリスのNHS施設でバースセンターを有し、実績を上げている施設3箇所の視察を実施した(ロンドンセント・トーマス病院、セント・メアリ病院、トーントンマスグローブパーク病院)。同時に、院内助産所で勤務する助産師に必要とされるコア・コンピタンス(核能力)について、上記バースセンターで働く助産師を対象にしたインタビュー調査及び質問紙調査を実施した。 2.今年度の取り組みの意義と重要性 今回のイギリスのバースセンター調査によって得られた知見は、本研究において院内助産所の事業システムのモデルを提示していくことに大きくつながると考えている。また、コア・コンピタンスに関する調査結果は、院内助産所で期待され、必要とされる「助産力」とは何なのかを明らかにすることであり、このことは院内助産所でのケアや助産師の関わりを考える機軸となり、また、院内助産所を継続して発展させていくための人材育成法にも示唆を与えるものになると考える。
|