2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659598
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
堀内 成子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 教授 (70157056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大隅 香 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (70407625)
長松 康子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (80286707)
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Keywords | 産科 / 外国人 / 電話通訳 / 医療通訳 / IP電話 / インターネット / システム構築 / 評価 |
Research Abstract |
第1段階として、外国人女性が多く受診する病院を見学し、言語の違いやコミュニケーシュンに関わる課題やリソース使用の現状を調査した。その結果をもとに、電話通訳システム導入の可能性について検討するために、病院施設の選択、システム稼動の現在性(愛知県と東京都での共同稼動について)、通訳者の養成・雇用などについて検討を重ねた。 第2段階として、先駆的に外国人医療に取り組んでいる国々の状況把握のため国際学会に参加し, 各国の研究者と意見交換をし、電話通訳システム稼動におけるアドバイスを得た。そのアドバイスをもとに、システムに関するプログラムを試作し、システム導入をする病院施設との会議を重ねた。また同時に通訳者を雇用し、通訳者の養成教本を作成して電話医療通訳への準備を進めた。 第3段階として、2施設の産科外来に電話通訳者を導入し、プレテストを行った。対象言語は中国語、ポルトガル語とした。3ケ月間のプレテストにおいて病院スタッフや外国人女性、通訳者から電話通訳者導入に対するアンケートを行った。その結果、3者全てが導入に対して高く評価していた。また東京では中国語が、愛知ではポルトガル語のニーズが高かった。プレテストを行った2施設以外でも電話通訳導入を希望する施設があり、来年度は対象施設を広大することも視野に入れる必要がある。今後の課題は、対応言語数の増加、対応時間の延長などを考慮に入れ、更なる通訳者の養成を行うと共に、協働しているNPOと共にシステムの広大を検討する必要がある。
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