2008 Fiscal Year Annual Research Report
ニュータウンに暮らす高齢者のメンタルヘルス支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19659601
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
東本 裕美 Chiba University, 看護学部, 助教 (80436344)
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Keywords | 高齢者 / メンタルヘルス / ニュータウン |
Research Abstract |
本研究では、ニュータウンに暮らす高齢者のメンタルヘルスのニーズを明らかにし、効果的な援助方法を検討する。また、地域の人々が高齢者政策や地域のあり方、高齢者との関わりについてどのように認識しているかを明らかにする。以上を踏まえて、高齢化しているニュータウンにおいて高齢者自身や住民の力を活用した高齢者の精神的健康を維持、増進させるために効果的なメンタルヘルス支援プログラムを開発することを目指している。 【研究経過および研究成果等】2年目にあたる本年は、地域活動やボテンティア活動への参加状況、地域のための奉仕的活動への参加必要条件、そして、高齢者がいきいきと地域の中で活動するために必要なことなどについて質問紙調査を実施した。結果より、回答者の約7割が地域活動に参加しており、その内容としては「高齢者や障害者の手助けなど福祉に関する活動」、「事前保護や環境保全、リサイクル等に関する活動」をあげた割合が高かった。また、地域のための奉仕的な活動を行うために必要な条件としては「一緒に活動する仲間がいること」回答したものが最も多かった。また、地域のための奉仕的な活動を盛んにするために社会的に整備する必要があるものについては「地域活動の必要性を多くの人に知らせること」、「リーダーを育成すること」などの割合が高かった。また、自由記載からは、「健康が第一で、楽しさも加わるものがあるとよい」、「お互い楽しく話し合える場や、協力できる友達が必要」などの意見が得られた。最終年度となる来年度は、これまで得られた結果をもとに、地区の専門家とキーパーソンとなる住民の意見も踏まえ、「こころの健康教室(仮)」の計画、実施、評価を行う。その上で、住民や高齢者自身の力を活用した高齢者の精神的健康を維持、増進させるために効果的なメンタルヘルス支援プログラムを開発する予定である。
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Research Products
(2 results)