2008 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者の保健行動と身体感覚の関連についての研究
Project/Area Number |
19659606
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森下 路子 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60249638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪本 恵子 大阪市立大学, 医学部・看護学学科, 教授 (10092694)
中尾 理恵子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (80315267)
川崎 涼子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30437826)
新田 章子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30457501)
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Keywords | 糖尿病患者 / 身体感覚 / 自覚症状 / 受診行動 / セルフケア / 低血糖症状への恐れ |
Research Abstract |
糖尿病患者が、どのようなときに身体感覚を感じ、それを自分の健康状態の判断に利用しているかどうかを把握したいと、2箇所の病院の外来患者を対象にしてインタビューを実施してきた。研究協力病院の1箇所が、協力いただいていた医師の配置換えにより難しくなったため、断念し、もう1箇所の私立病院でのインタビューを中心に切り替えた。私立病院では、主治医や外来担当者の協力により、140数名のインタビューが可能となり、そのうち20名を録音の手順の不備で、利用できない状況であったが、120事例を確保することができた。このように、多くの事例を集めるという機会は多くはないという思いから、今年度は、事例を集めるだけ集めようとインタビューに専念した。現在はそのデータのテープお越しの中途である。2箇所の病院の患者の質が、片方が、他の疾患をもっていてさらに糖尿病もある人の割合が多く、他方は、糖尿病の合併症はあるが、主として糖尿病を持つ人であるというように、若干異なるため、糖尿病のみを主として持つ事例に特化すべきかどうかを検討したいと考えている。次年度は、事例を、糖尿病とわかったときの思いと、そのときの身体感覚、現在の糖尿病との状況(ヘモグロビンAIC値)と自分の糖尿病の状況をどのような方法で把握しているか、そのときに自分の身体感覚で変動を把握しているかどうかを分析し、糖尿病患者にとって糖尿病の状態と身体感覚がどのような働きをしているのかをまとめる予定である。
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